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子宮蓄膿症

こんにちは!看護師の天野です

最近は日差しがとっても暖かいですね
暑いくらいです

今回は、症例がとても多い『子宮蓄膿症』についてお伝えします。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症

メスの生殖器は、卵巣、卵管、子宮、膣、陰門から形成されています。
子宮蓄膿症は簡単に言うと、子宮に膿がたまる病気です。


症状
食欲の低下、多飲多尿、脱水、腹部膨満、体温上昇、陰部の腫大
これらが主な症状として挙げられます。
開放型子宮蓄膿症(子宮頸管が開いている)の場合には、液体状の排泄物や、膿の排泄が認められます。
腹部のX線検査や、エコー検査で膿を貯留した子宮を確認することができます。

原因
性ホルモンが関係して抵抗力の弱くなった子宮内膜に子宮頸管から菌が感染し子宮内で増殖することで、子宮蓄膿症を引き起こします。
通常は6歳齢以上のイヌやネコに認められます。
イヌでは発情終了後1~12週間の間に発症することが多く、ネコでは発情時期との関連は認められません。
また、イヌでは妊娠経験がない場合や、長期間妊娠していない場合に発症が多い疾患です。

治療
治療は大きく分けると2つです。

1つは外科手術です。

全身麻酔下にて、膿の貯留した子宮を摘出します。
子宮を全て摘出してしまうので再発はありませんが、全身麻酔のリスクを伴います。

もう1つは内科的な治療です。
プロスタグランジンというホルモン剤を投与し、子宮を収縮させて膿の排泄を促します。
さらに抗菌薬の投与も行います。
ただし、再発が多いので通常は外科手術が困難な場合にのみ内科的な治療を選択します。

予防
一番の予防は、やはり避妊手術です。
避妊手術と子宮蓄膿症の手術は、どちらも子宮の摘出をするのでほとんど同じ手術です。
しかし、老齢になってから子宮蓄膿症を発症し手術をするのと、若くて健康な時に避妊手術をするのとでは麻酔等のリスクも大きく違います。ですので、出産の予定がないのであれば、病気の予防の為にも避妊手術を行うことをおすすめします。

避妊手術についての過去の記事はこちらです避妊・去勢手術について



どんな疾患も早期発見が重要です
日常の些細な変化に一番に気付いてあげられるのは、一緒に暮らしている家族のみなさんです
おかしいな?と思ったら、早めに動物病院を受診しましょう