魚の町、静岡県焼津市にある動物病院のブログです。☎ 054-628-6468

膿皮症

こんにちは♪動物看護師の原田です


今日は当院でもよく診る、膿皮症についてお話したいと思います


膿皮症とは。。。

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皮膚の化膿性病変を総称して膿皮症と呼ぶ。
軽症なものでは自然治癒するが、感染抵抗性の弱い犬や
本症に対する治療法が不適切だったりすると炎症が悪化し、慢性化しやすい。
化膿部の深さや程度、化膿の原因となる細菌の種類、基礎疾患の有無などにより病名と症状が異なる。
好発部位は顔面,腋窩,内股,指(趾)間など。犬種により好発部位は異なる。


原因

非衛生的な環境のために皮膚が汚染されたり、
犬同士が咬み合ったりしてできる擦り傷や咬み傷から
黄色ブドウ球菌などの病原細菌が感染して化膿性病変を発生させる。
また過度の、あるいは不適当な成分を含むシャンプーの使用などでも本症の原因となる。


分類と特徴

表層性膿皮症

・口唇性膿皮症・・・下唇部に発生する膿皮症。上唇が垂れ下がって下唇を覆う犬種に多い。
          セッター、コッカースパニエルなど。


・顔襞性膿皮症・・・短頭種に多い。鼻と眼の間の深い襞など、顔に発生する膿皮症。
          ブルドッグ・ペキニーズ・パグなど。

・外陰性膿皮症・・・発育不全や肥満した雌の会陰部に好発する膿皮症。


深層性膿皮症

・趾間性膿皮症・・・指の間(趾間)に発生する膿皮症。短頭種やダックスフンドなどに多い。

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趾間性膿皮症



・若年性膿皮症・・・若齢犬にみられる膿皮症。


症状

皮膚が局所的に発赤し、しだいに痒みが増してくる。
初期は毛包だけに菌の増殖がおき、皮膚の表面に小さな紅疹をみるのが普通であるが、
進展すると環状の病変となる。
慢性化すると色素沈着で黒くなることもある。
痒みが強く犬が舐めたり、引っ掻いたりすると短時間のうちに広範囲の脱毛を示す。
症状が進んだ例では、病巣が深部におよび腫脹、膿瘍、発熱、疼痛などがみられるようになる。
主に夏季に多い傾向がある。


治療

セフェム系・ニューキノロン系などの抗生物質を2週間以上投与
また他の感染症やアレルギーなどを伴っている場合は、その治療も。

再発を繰り返す場合は・・・

薬の種類を変える,抗菌性シャンプーの利用などの治療法を見直したり
基礎疾患,皮膚の機能異常などの根本的な原因を考える。
細菌培養・感受性試験・皮膚生検の検査なども、必要になる。


予防

再発と病変部の拡大を防止するため、生活環境の殺菌消毒を施し
本症にかかった犬は隔離して他の犬と接触させない。



夏季に多いとされている膿皮症ですが、今の時期でも油断できません
特に加湿器やストーブを使ったりする室内ではなる可能性もあります
愛犬の皮膚の状態を時々チェックするようにしましょう