魚の町、静岡県焼津市にある動物病院のブログです。☎ 054-628-6468

内部寄生虫について

こんにちは♪動物看護師の原田です

7月ももう終りです夏本番の暑さになってきましたね
この季節、熱中症になりやすいのでしっかり暑さ対策をしましょう!

また、ノミダニも多い季節でもあります。
当院に来院される患畜さんにもちらほら。。。

ノミダニは血を吸うだけでなく、感染症や寄生虫まで運んできます。
しっかり予防して、楽しい夏を過ごしましょう



今日は、ノミが運んでくることもある内部寄生虫についてお話したいと思います。


内部寄生虫とは

犬猫の消化管内に寄生する虫。
寄生虫は一般に、大きく原虫類吸虫類条虫類線虫類、と分けられる。


犬や猫の腸内寄生虫として多い寄生虫

回虫・・・線虫類。体長10~15㎝。
成虫は腸管腔に寄生しており、宿主が消化した食物を栄養源としている。
幼犬幼猫に多数寄生すると消化吸収・栄養摂取に影響をうけ、発育不良をもたらすことになる。
また、虫体が大型のため、腸粘膜への機械的刺激や内腔の塞栓などを引き起こし、
下痢や腹痛の原因となる。

犬回虫 猫回虫




鉤虫・・・線虫類。体長約1~2㎝。
大きく開口した口腔に3対の鋭い牙(歯牙)を持ち、これを用いて強力に腸絨毛に咬着し、
傷つけた部位から血液を存分に吸血してその血漿成分のみを栄養源としている。
その結果、宿主は血便(黒色便)、腹痛などの消化器症状に加えて
吸血や咬着部位からの失血により、慢性の貧血症状を呈するようになる。


犬鉤虫 猫鉤虫




鞭虫・・・線虫類。体長約4㎝。
虫体は体前端が細く、後端が太い鞭(ムチ)のような形をしている。
成虫は主に盲腸粘膜内に体前部を深く穿入させて寄生し、吸血により血漿中の栄養分のほか
赤血球も消化、利用する。
重度の感染では小腸にも寄生して長期の下痢、粘血便やしぶりなどの症状がみられるようになる。


犬鞭虫



瓜実条虫・・・条虫類。体長は最大約50㎝。
成熟虫体は多数の片節からなり、それらの体表から宿主が消化した食物の栄養分を吸収している。
一般的に寄生があっても無症状の事が多いが、多数寄生により出血性腸炎をおこすことがある。
成虫は多数の虫卵を含む末端の片節を腸管内で切り離し、その片節を食べたノミの中で成長。
そのノミをグルーミング時に犬や猫が食べる事で寄生する。
また犬では片節が離断して肛門に出る時、掻痒感のために尻を地面にこすりつけるため、
尾根部に脱毛が認められることもある。

瓜実条虫



マンソン裂頭条虫・・・条虫類。体長は最大250㎝程。
マンソン裂頭条虫は頭端にある吸溝という固着器官で小腸の
他の条虫類と同じく、多数の片節が連なって一つの虫体を形成する。
口腔や消化器官はなく、その体表から宿主の消化した食物中の栄養分を吸収している。
無症状のことが多いが消化障害・下痢・腹痛などの症状をみることがある。
カエルやヘビが中間宿主なので、外猫に多い。           


マンソン裂頭条虫





この他にも、コクシジウムやジアルジアなどの原虫類なども多い。


治療
糞便検査で寄生虫が見つかったら駆除が必要です。
注射、または飲み薬で駆除が可能です。


予防
・ノミダニの予防をする
・排泄物はすぐに片づける
・食糞をしないようしつける
・猫の場合は完全室内飼いにする



寄生虫に寄生されないためにも、予防をしっかりしましょう

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