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猫免疫不全ウイルスについて

猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症

猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症は、感染末期にはエイズ症状となるため猫エイズとも呼ばれます。一般的に年齢とともに増加し、3歳以上で外出可能な雄猫に多くみられる恐ろしい伝染病です。


感染経路
FIVは、ウイルスが主に血液や唾液に含まれ、FIV陽性猫とのケンカで噛まれたりするとうつります。感染の危険度は、猫の年齢や生活様式によって異なりますが、特に雄猫はケンカによりFIVに感染します。
FIVは人間にはうつらずネコ族にしか感染しません。


潜伏期
潜伏期間は3~8週間ですが、健康状態・年齢・遺伝により異なります。
潜伏期がごくまれに8週間以上場合もあります。

多くの猫は、感染後5~10年ほどはほとんど無症状ですが、徐々に免疫機能が抑制されていきます。
一部の猫は発熱、元気が無くなる等の初期症状が現れます。


症状
FIVに感染すると、初めは一見健康そうに見えますが、次第に元気がなくなっていきます。
免疫力が低下するので、あらゆる感染症に抵抗できない状態になり、口内炎、胃腸炎、鼻炎などがなかなか治らず、感染末期には人間のエイズのような症状が現れ、最後は死亡してしまいます。

 FeLV関連疾患
 ・口内炎 ・治りにくい皮膚病
 ・慢性の上部気道の病気 ・慢性の下痢 
 免疫機能が低下し、二次感染や腫瘍などで、死亡する場合があります。


治療法
現時点では、FIV感染症に特別な治療法はなく、これらに感染したことがわかった場合には、発症を遅らせるための管理や、症状に応じた治療をしていくことになります。


予防法
陽性猫とのケンカで咬傷を受けるのを防ぐためにも避妊・去勢手術をし、屋内での飼育をお勧めします。


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