魚の町、静岡県焼津市にある動物病院のブログです。☎ 054-628-6468

手軽に出来るデンタルケア

今回は犬猫のデンタルケアについてお話します。

まず、どうして歯に歯石が付くのか、そのままにしておくとどうなるのか。というお話です


犬・猫の口腔内はpHがアルカリ性で、歯垢が付きやすい環境になっています。
歯垢をそのまま放っておくと歯石になります。
pHが高いと歯垢にミネラル等の沈着が進み、犬は約3日~5日で、猫は約1週間で歯石が形成されます。

 犬:pH 8.0~9.0 猫:pH 7.5~8.5

(ちなみに人間の口腔内は弱酸性で虫歯になりやすく、歯石形成されるのは約20日だそうです。)


口腔内には、大きく分けて2種類の細菌がいます。(本当に大きく、ざっくりですが…

好気性菌
(酸素が存在できる場所でのみ生育できる菌)
嫌気性菌
(無酸素状態でも生育できる菌)

の2種類で、これらの菌のバランスを保つことが大切です。
(もちろん、全ての菌が悪いわけではありません。外から入ってきた菌から守ってくれる菌もいます。)



健康な口腔内には好気性菌が多く、逆に不健康な口腔内には嫌気性菌が多くなります。



歯に歯垢が付着すると、付着した場所への酸素の供給が少なくなり、好気性菌が死滅し嫌気性菌が増殖します。

口腔内に長期にわたり嫌気性菌が存在すると細菌が歯肉の血管から血液によって
全身に運ばれ、組織・全身、特に心臓・腎臓・肝臓にダメージを与えます。

心臓においては弁膜症の症状を助長・・・
腎臓では細菌性の腎炎の可能性・・・
全身疾患に与える負担は大きく、体力低下や免疫力が低下していると歯周炎はもとより
全身症状にも配慮が必要…と、どんどん怖い事になっていきます



そうならない為にも日ごろのケアが必要です!



1.歯ブラシで確実に
 やはり歯ブラシを使って、毎日きれいに磨いてあげるのが一番効果的です。
 酵素入りの歯磨き粉を一緒に使えばより綺麗に!
 歯ブラシは人間の子供用のやわらかい歯ブラシでも良いですよ


2.デンタルガムでおいしく楽しく
 なかなか歯ブラシが出来ないワンちゃんネコちゃんには歯磨き用ガムがオススメです!
 ただし、正面から与えても効果的ではありません。誤飲の事故に繋がる恐れもあります。
 歯垢が溜まりやすいのは臼歯、横の歯です。横から与えるようにしましょう


3.アクアデントでお手軽に
 歯ブラシもガムも嫌!と言うワンちゃんネコちゃんにはこちら、アクアデント。
 毎日の飲み水に少し加えるだけ。と言うお手軽さです。
 キシリトールが唾液の分泌を促し、歯の表面の再石灰化を促進します。
 口臭を予防する効果もあります



毎日のケアで大切なペットの健康を守りましょう!!

 
なお、動物病院で取り扱っている歯磨き粉は酵素入りで、酵素は好気性菌を増殖させる効果があります。
歯磨き粉は歯に付けるだけでも効果がありますので、ハブラシが使えない子でも大丈夫です。
ただし人間用の物は×。必ず動物用の歯磨き粉を使いましょう。
当院にも置いてありますので、ご興味のある方はぜひ試してみてください



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