魚の町、静岡県焼津市にある動物病院のブログです。☎ 054-628-6468

血液検査でどんな事がわかるの?(その1)

血液検査は動物病院でもっともよく行われる検査ですが、実際にどんな風に検査をして、どんなことが分かるのでしょうか?
院長の愛犬、ジャックラッセルテリアのコロちゃん、オス、4歳の検査の様子を見てみましょう。
まずは採血です。今回は前肢(橈側皮静脈)から採血をします。ちょっと興奮気味のコロちゃんをすこし落ち着かせましょう。

コロ
次に看護士さんに保定をしてもらいます。
「コロちゃん、ちょっとチクってするけど我慢してね。」

コロ保定



アルコールでよく消毒して、いざ採血です。ここからは院長の腕の見せ所です。動物の血管は非常に細く、通常は毛刈りをしないので血管が分かりにくいことも多いのですが、コロちゃんの血管はわりとはっきり見えました。

コロ血管



注射針を血管にゆっくり刺入してシリンジの内筒を少しずつ引いていくと、赤い血液が入ってきます。
1ccもあれば一般の検査は十分できます。
「コロちゃん、よくがんばったね。」
これで採血は終わりです。

コロ採血



今度は血液検査をしましょう。まずは血球検査です。血球計算器(Celltac α)を使って赤血球、白血球の数などを調べます。
赤血球が少なければ貧血、白血球が多ければ炎症があるということになります。

セルタック



次に血液塗沫標本を作ってさらに詳しく赤血球と白血球を調べてみましょう。貧血の原因がわかることもあるし、さらに白血球には好中球、リンパ球、好酸球、単球、好塩基球などの種類がありますが、それぞれの増減が分かり、診断の手掛かりになることがあります。

塗沫鏡検



血球検査の結果がひと通り出ました。オーナー様には検査結果をプリントしてお持ちいただいております。矢印で正常より高ければ上に、正常より低ければ下に示してあります。コメントを見て頂ければ異常な数値の意味がある程度わかると思いますが、詳しい事は獣医師にお任せください。

CBC検査結果



コロちゃんの検査結果は・・・・・・ほとんど正常です。異常ありませんでした。
コロちゃんの顔が、こころなしか安心して見えました。

コロの顔



次回は生化学検査について、またまたザックリと説明します。